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ところで「クリエイティブな人」ってどういう意味なの? 2つの視点で分析

クリエイティブな人とは?

時代はクリエイティブと言われてやや久しい気もしますが、そもそもこの「クリエイティブ」ってどういう意味なんでしょうか。クリエイティブとは創造性である、ということは辞書には書いてあります。では、創造性とは改めて考えてみると何なのでしょうか。創造性が豊かな人はどういう人なんでしょうか。

 

 

 

このような抽象性が高い対象をうまく分析する方法は、対象レベルを分かりやすい次元まで落とすというアプローチが効果的だと思います。「クリエイティブな人」について考えることはいったんやめて、代わりに「面白い人」について分析してみましょう。

 

「面白い人」とは?

では、「面白い人」と「面白くない人」の決定的な違い・客観的な違いは何でしょうか。この次元で考えてみると、一つ断言できる事実があります。

 

面白い人は、普通の人よりも面白いことをより多く発言する。

 

より多くがミソです。これは客観的な分析も可能な事実だと思います。普通の人よりもテレビで出るようなお笑い芸人のほうが、より多く面白いことを言っています。試しに、「1時間以内でできるだけ、たくさんネタを作る」という実験をすれば、お笑い芸人が圧勝するのは目に見える結果と分かるでしょう。

 

なるほど。ということは、クリエイティブな人というのは、面白い人と同様、「アイデアを普通の人より多く発言する人」と一応定義できます。

 

クリエイティブな人に欠かせないもう一つの軸

これで僕の分析は終わったとやや満足していた時期がしばらくあったのですが、ある日これでは矛盾が生じることに気付きました。

 

僕が気付いた矛盾はこうです。世界の偉人やクリエイティブな人には、業績が1つか2つしかないのに、世界に大きな影響を与えた人がいるという事実です。1つか2つはやや大げさでも、世界的な影響力の大きい割にはその業績の数が少ない人がいます。

 

最も分かりやすい人物はレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画の業績でしょう。彼が生涯描いた絵画は、たったの17点でした。しかし、彼の絵画は革新的で一時代を築き、今でもテレビで取り上げられています。

 

 

 

もっと身近な例だと、ハンター×ハンターの冨樫義博さんです。冨樫さんは、休載が多いことで有名ですが、彼は漫画の天才であると多くの人が認めています。

 

 

 

よって、この矛盾をうまく取り込める方法はないかと考えてみました。

すると、「質」というのもクリエイティブな人と思われるためには重要な要素ではないかと考えてみました。ダヴィンチの業績が素晴らしいのは、その数ではなく質にあったのです。

 

改めてさきほどの「面白い人」で考えてみても、ジョークの数は少なくても、一個一個のネタが大爆笑をさらえる質さえあればその人は面白い人と思われるはずなのです。(お笑い芸人だと、板尾創路がこれに当たると思います。)

 

クリエイティブは質と量

よって、「クリエイティブな人」を決定づける要因は2つあります。それは、「質の良いアイデア」を出せるか、あるいは「大量のアイデア」を出せるかという2つの軸です。これで矛盾は消えました。ちなみに、これはこの概念を図にしたものです。縦軸が「質」で横軸が「量」を表しています。

 

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そして、これがクリエイティブな人の領域と普通の人の領域だと思っています。

 

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こうして考えてみると、クリエイティブな人と言っても、その中身は数多くの種類があることが分かります。

 

あなたはどうすればクリエイティブになれるのか?

さて、では「普通の人」がクリエイティブな人に近づくにはどうすればよいのでしょうか。ここで、図を見直すと2つのアプローチがあることが分かります。

 

クリエイティブな人を決定づけるのは、「質」と「量」です。しかし、いきなりこの領域に行くのは労力がかかるのは図を見ても明らかです。そこで、その間にワンステップを置けば、ストレスなくクリエイティブな人の領域に近づけられますね。

 

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ワンステップは2つあります。

 

1つは「質より量」の領域です。とにかく、質なんかほっといて大量のアイデアを出す訓練をするという方法です。この方法で最も有名なものは「ブレインストーミング」という発想術でしょう。

 

「ブレインストーミング」はアイデアをなるべくたくさん出していって、最終的に質の高いアイデアにまとめていくという方法です。日本では最も有名なアイデア術だそうです。

 

質なんかほっといて、量をこなせばセンスが良くなるのは経験的にも分かります。絵だって毎日書けばうまくなりますし、文章力も毎日書けば上達していきます。

 

2つは「量より質」の領域です。とにかく、「質」の高いアイデアを毎日のように考えます。これはやや特殊なアプローチかもしれませんが、アインシュタインなどの天才と呼ばれる人物は、このパターンが多いと思います。

 

コツとしては、何でもいいので一つのテーマを絞ってそのことについて、まるで哲学者や数学者のように考えていくことです。簡単に言えば常に「なぜ?」と思考を巡らせるのです。

 

世界的なクリエイターが時々、まるで哲学じみたことを発言するのは、彼らが意識高い系というわけではなく、物事を普段から哲学的に考える癖があるからなのです。このアプローチでは、アイデアの大量生産は難しいですが、アインシュタインのようにノーベル賞級のアイデアを4つくらい思いつくことも可能になるかもしれません。

 

クリエイティブにおいて質とはなんだろうか?

なるほど。これでスッキリした…と僕は安堵しました。が、一つだけ不可解な点がまた見つかりました。それは、「質って何なの?」という問いです。

 

実は、デンマークに学ぶ 発想力の鍛え方という本に、この答えのヒントになりそうなものが書かれています。

 

研究者の間ではクリエイティビティというのは内的世界から生まれる神秘的な産物ではなく、社会慣習のなかで共有されるものという見方が支配的になっている。クリエイティビティは社会から独立して存在するものではなく、何か新しいものや意味があるものが生み出された時に初めて意味をなす。

 

つまり、クリエイティブなアイデアというのは社会、つまり他人に認めてもらうものではなければ意味がないということです。

 

ここから考えてみると、質というのはおそらく「社会的意義がある」「共感できる」「影響力がある」「感情を動かす」などが当たるのではないかと思いますね。要は、誰かに認めてもらえるものが質の高いものなのです。クリエイティブなアイデアは独りよがりでは駄目なのです。これで、質についても分かってきました。

 

終わりに

今まで話したことをまとめると、クリエイティブな人というのは、「質の高いアイデアを出せる人」か「大量のアイデアを出せる人」あるいはその両方ができる人だと分かりました。

 

また、質というのは、社会的な意義や共感が必要なのも分かりました。さて、ここまで書いた解答はシンプルですが、ここにたどり着くのには僕は結構時間がかかってしまいましたね。

 

今回は、クリエイティブな人について考えてみました。

 

 

 

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