人気漫画ワンパンマン
皆さんは、ワンパンマンを読んでますか? 元々はネット漫画からスタートした作品で、アイシールド21で有名な村田さんが作画をしたことで、一躍有名になりアニメ化まで成功した作品です。さらに、この作品はアメリカでも評価が高く、日本の漫画作品ではワンピースやジョジョなどのメジャーをおさえ、最も売り上げが高いです。
どんなストーリー?
一言でいえば、主人公が最強というストーリー。ワンパンであらゆる敵を倒してしまうので、ワンパンマンと名付けられています。ただし、主人公の名前は「サイタマ」であり、作品内で「ワンパンマン」と呼ばれることはありません。デスノートやハンター×ハンターみたいな複雑な設定やテーマはありません。
実は水戸黄門みたいに単純?
さきほどのストーリーのあらすじだと、そこまで面白そうな印象を受けないと思います。実際、ワンパンマンの展開はいつも同じパターンが多いです。
①強敵あらわる
②正義のヒーローが強敵を倒そうとする
③正義のヒーローが敗北・苦戦する
④ワンパンマンが登場し、強敵をやっつけてしまう
だいたいこのパターンです。
水戸黄門やNHKのアニメを彷彿させるワンパターンが多いです。
なぜワンパンマンはそれでも面白いのか?
一つは、このワンパターンにさまざまなギャグや魅力的なキャラクターを挿入することで、マンネリ化を避けているからです。
ただ、決定的に面白さを決めている要因は別にあると思っています。それは、主人公の「ワンパンマン」に感情移入ができることです。
主人公は間抜けでハゲだ
この漫画の主人公は、イケメンでありません。また頭も良くありません。さらに、20代の若さにも関わらず剥げています。なのに、他のイケメンキャラクターや美少女よりも圧倒的に強いのです。従来のジャンプ漫画ではあまりなかった設定です。実は、これが読者からすると面白いし、気持ちいいのです。
主人公のようなダメ要素は、私たち読者にも当てはまるところがあるでしょう。ほとんどの人はイケメンではないし、頭もよくないし、中には剥げている人もいます。だから、読んでいる人は主人公に自然と共感や親しみを持てるのです。
さらに、主人公が、他のイケメンキャラクターをおさえて【強靭!無敵!最強!】な強さを発揮し、絶望的とも思える強そうな敵を【ワンパン】で倒すのです。そうすると、自然と読者はまるで自分が倒したかのようなスカッとした気分になるのです。
ワンパンマンとドラえもんの共通点
実は、ドラえもんが人気アニメである原因もここにあります。準主人公であるのび太君は、勉強もできないし、スポーツもダメ、モテないし、貧乏な家に生まれ、性格もよいわけでもない。誰でものび太君と何らかの共通点はあると思います。しかし、そんな彼にドラえもんが秘密道具を与えることで、勉強ができるようになったりいじめっ子や金持ちを見返すことができるのです。そこに、私たちは面白さを感じるのですね。ワンパンマンとドラえもんの意外な共通点です。
まとめ
以上が僕の考察だけど、これはあくまで「一視点」だと思ってください。というのも、作品の面白さのポイントは人それぞれだからです。ワンパンマンに興味を持ってくれたら、ぜひ読んでみてください。