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人間のエゴについて考えさせる漫画「寄生獣」の魅力とは?

名作「寄生獣」とは?

 

寄生獣は、1988年から連載が開始した漫画です。今から30年近く前の非常に古い漫画です。しかし、この漫画が扱うテーマは現代でも考えさえるところがあり、今読んでも面白いですね。グロテクスな描写があることでも有名。この漫画を読めば、これまでの人生にない強烈な反省ができると思います。

 

寄生獣の評価

読みやすさ ☆☆☆☆
この漫画のテーマはかなり重いものですが、その割には漫画自体は非常に読みやすいです。ストーリーも割とシンプルだし、複雑な設定があるわけでもない。というより、今の複雑な設定の漫画はやはり最近できあがったスタイルなので、当時はそのような形式がおそらくなかったのだと思います。とにかく、読みやすい。

 

ストーリー ☆☆☆☆☆

<ネタバレ注意>
名作と言われるだけあって、ストーリーがとてもよくできています。人類を滅ぼすために生まれた生物であるパラサイト(寄生生物)が、主人公(泉新一)の身体を乗っ取ろうとしたが失敗し、主人公の右手の一部となります。主人公とパラサイトの共同生活が始まるという内容です。グロテクスなシーンも結構あるのですが、かなり面白いですね。

 

ただ、どう面白いのかは文章ではなかなか伝えづらいかもしれません。この漫画は、簡単に言えば、「人間らしさ」や「人間のエゴ」を扱ったストーリー。例えば、パラサイトは人間を食べる。これは人間にとって脅威であり恐ろしいことなのですが、人間だって豚や牛を食べています。このことをパラサイトは指摘したりするシーンがあります。

 

あるいは、パラサイトが人間を殺すのですが、人間だって殺人をする。このことを指摘する人間も出てきます。この漫画は、パラサイトを通して、人間の思い上がりをあぶりだそうとしています。そういうシーンが多いのです。そして、それについて私たちは考えてしまうわけです。

 

また、確かに寄生獣は、グロで有名な漫画ですが、この漫画の最も面白いところは決してグロいシーンではありません。最も面白いのはそのテーマ性にあるのだと思います。

 

キャラクター ☆☆☆
キャラクターは魅力的ですね。しかし、この漫画はキャラクターを楽しむような漫画ではありません。どちらかと言うと、ストーリー重視な漫画なので、キャラクターの細かい描写やストーリーはないです。ただ、色んな意味で怖いキャラクターが出てくるので、そういう奇妙なものが好きな人は楽しいかもしれません。

 

絵や描写方法 ☆☆☆
絵はへたくそではありませんが、漫画家の中で特別うまいわけでもありません。登場人物の顔がどれも同じ顔であるため、見分けがつかない人もいるかもしれません。その他の表現方法も割と普通であり、特別なものはあまり見られません。

 

読書後満足度 ☆☆☆☆☆
非常に満足できます。とにかく「人間のエゴ」について考えてしまう。僕はこの漫画を読んだ後、1日くらい人間のエゴについて「うーん」と考えてしまいました。これは何も僕がおかしいのではないんですよ。

 

テーマである「人間らしさ」「人間のエゴ」を読者に向けて、この漫画は効果的にかつ今までにない方法で示しているのです。これは読んでみないと分からないと思います。とにかく、すごい。


強烈に印象には残る漫画ではありますが、ハッピーな気持ちにはあまりさせないと思います。どちらかと言うと、「人間のエゴに対する反省」の気持ちになるでしょう。それも強烈にです。しかし、それができるからこそ、この漫画は評価されているのでしょう。この漫画を読めば、これまでの人生にない強烈な反省ができると思います。

 

コストパフォーマンス ☆☆☆☆☆
とても面白い漫画なので、コストパフォーマンスの評価も高めにしたいです。ただし、ワンピースみたいにすべての人が楽しめる漫画ではないかもしれないですね。

 

まとめ

この漫画の面白さは、実際読んでみないと分からないでしょう。そのため、僕が文章でこの漫画の面白さを伝えようとしても、あまりうまくいかなかったかもしれません。しかし、これほど考えさえられる漫画を私は今まで出会ったことがないです。この漫画扱うテーマは非常に重要なものです。一度は手に取ってほしいと思います。