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経営者が思わず給料を上げたくなるアイデア

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 大企業の給料アップ! 中小は?

アベノミクスを契機に、企業の経営者は賃金の引き上げを要求されつつあります。

 

大企業の多くは、賃金を上げたようです。

 

ところが、日本のほとんどの企業は中小企業です。しかも、そういった中小企業が日本の経済を支えているというのも事実であり、中小企業の賃金の引き上げも必要でしょう。

 

賃金引き上げに関しては、とある朝日新聞の記事が興味深かったです。

 

50人の中小企業の経営者に、賃金の引き上げを尋ねたところ、30人以上が肯定的な意見が多かったのです。これは意外と思われる人もいると思います。

 

理由としては、「日用品や食料品の値上げが生活を直撃している。最低賃金は上げなくてはならない。経営は厳しくなるかもしれないが、企業の宝である従業員のためだ。」というように、従業員の生活を守りたいというものが多数でした。

 

また、「起業してからいちばん考えてきたことは、従業員を幸せにすることです。賃上げもしてきました。そのたびに、日本人のカッコイイ姿を見てきました。経営者が何も言わなくても、それまで以上にがんばってくれるんです。」というように、賃上げによって、従業員のモチベーションが上がることを挙げた人もいました。

 

零細中小はどうなの?

しかしながら、ここで上がっている企業はいわゆる「知られざるできる中小企業」ではないでしょうか。テレビでたまに紹介されるような企業でしょう。

 

問題は、やはりテレビで話題にもならない「普通の企業」が賃上げに肯定的になるかどうかだと思うのです。

 

やはり、こういった中小企業にとって、賃上げって勇気のいることだと思います。賃上げ=コストと考えるのは当たり前で、できれば抑えたいと思うでしょう。

 

そうなんです。企業にとって、賃上げってやっぱできればしたくないことなんです。

 

この問題の一般的な解決方法は、最低賃金を国が無理やり上げることでしょう。しかし、最低賃金を上げても、日本は労基法を守らない企業も多いし、結局大企業の従業員が得するだけになるかもしれません。

 

給料アップのための個人的提案

 

だから、個人的に経営者が賃金を上げるように促すには、

 

賃金を上げる=経営的にお得

 

という仕組みを作るしかないんじゃないかと思うのです。

 

極端な話、従業員の賃金を上げれば上げるほど、その企業の経営者は何らかの恩恵を享受できるというシステムが必要ではないでしょうか。

 

こんなの夢物語だと思う人もいらっしゃるでしょう。確かに実現性は今のところありませんが、比較的近いモデルとして「排出権取引」というものがあります。

 

排出権取引とは?

排出権を各国間、または企業間で取引するのが排出権取引です。 この取引はビジネスとしても成り立つため、企業や政府、双方に経済効果・環境効果が生まれます。 地球温暖化の原因とされる温室効果ガスの排出量を抑えるため、企業や国が目標以上の二酸化炭素排出量の削減に成功した場合や目標を達成できたなかった場合に、その余った分や不足分を取引できる、ということです。

http://www.ecoco2.jp/warm/emission_trade.html

 

つまり、CO2を排出しなければしないほど、企業は金銭的な利益を得やすくなるというシステムです。地球の未来のためとはいえ、CO2の排出を抑えることは本来は、企業にとってはコストがかかることがあります。よって、

 

CO2削減=コスト

 

でした。

 

しかし、この排出権取引のおかげで

 

CO2削減=利益

 

となったのです。

 

従来は、コストと思われていたことが、新たなシステムによって利益化されたのです。

 

ですから、何とか創意工夫すれば「賃上げ=経営的利益」というシステムもできなくはないと思うんですよね。

 

排出権取引以外にももう一つ参考になりそうなシステムがあります。それは株の配当というシステムです。

 

よく、アベノミクスで稼いだ利益は、従業員ではなく株主に持って行かれると言われます。つまり、経営者は稼いだ利益の一部を株主に配当として上げているのです。なぜ経営者は株主にお金を上げちゃうのでしょうか。株主に上げてもコストになるだけじゃないでしょうか。

 

この原因は、配当が多いほど、その企業の株価は高くなるからなんです。経営者に取って、企業の株価を上げることは大切なことです。例えば、自分の会社を東証一部に上場させたい場合、色んな基準をクリアしなければいけませんが、そのクリアすべき基準の一つが株価を上げることなんです。だから、経営者は株価を上げるために株主に配当を出すのです。

 

これはまさに、お金を出せば出すほど、経営者が得するシステムだと言えるでしょう。

 

みなさんは、こういったシステムはどう考えていますか?