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【日本人論】日本人は四季をありがたがる世界でも珍しい民族という話

日本人「日本には四季がある」

日本人はよく外国人に「日本には四季がある」とアピールします。僕はイギリスに数ヶ月滞在したことがありました。イギリスは日本よりは寒い国ですが、もちろん四季があります。そのイギリスで僕よりも長く滞在して、イギリスの四季を経験した日本人女性ですら「日本には四季がある」とイギリス人に堂々とアピールするほど、日本人は四季をアピールしたがります。(笑)

 

なぜ、日本人は「四季は日本しかない」と思うのでしょうか。すぐ隣の中国や韓国にも四季はあるんですけどね。日本人がイメージする外国とは、ロシアとかタイみたいな国ということなのでしょうか。

 

いずれの場合でも、日本人は外国人にやたら四季をアピールしちゃいます。このことには、あの厚切りジェイソンも一言漏らしました。

 


厚切りジェイソンによると、日本の文化を称賛する番組に出演したときのこと、日本文化がすごいのは「四季があるから」という返答が求められたが、内心では「アメリカにも季節はあるんだよね」と思ったそう。だが、それを発言すれば全面カットされてしまうため、「四季凄いよね!」と言うほかなかったという。

 

厚切りジェイソンは「四季はどこにでもあるよ!」と大声で指摘していた。

 

厚切りジェイソンのおっしゃる通りで、四季は日本だけの特権ではありません。日本人は、「日本には四季がある」アピールを控えたほうがいいと思います。

 

日本人は四季をありがたがる民族

しかし、これだけ四季をアピールするんだから、日本人にとって四季は何か特別なものなのかもしれません。

 

僕はイギリスに数ヶ月滞在したことがあると先程言いましたが、その間イギリス文化を少しだけ学びました。イギリスにももちろん日本と同様、年中行事と言うものがあります。わかりやすいのだと、ハロウィーンとかが有名ですね。あと、女王に関連した年中行事もあったはずです。

 

 

ところが、これらの年中行事は驚くことに四季とはあまり関係がありません。どちらかと言うと宗教的な理由・政治的な理由・歴史的な理由で、これらの行事があるのです。

 

一方、日本の年中行事は四季と深い関係があります。例えば、春といえばやはりお花見ですよね。秋といえば、やはり紅葉だし冬だと雪まつりなどがあります。もちろん、すべての行事が四季とつながるわけではありません。それでも、日本人は四季を何か特別視しているのではないかと僕は思うのです。

 

今もある日本の四季文化

例えば、俳句だと必ず季語入れるというルールがあります。なぜこんなルールがあるのかはよく分かりませんが、日本には大昔から四季を愛する文化があったことを伺わせます。平安時代にも春になると梅を楽しむという文化があったそうです。

 

 

 

個人的に注目している点は、この四季文化は過去の人が生み出した遺産ではなくて、今の若い人でも支持しているという点です。時代は多様化していっているので、若い人は各々の趣味に取り組んでいるのが時代のトレンドですが、やはり四季を意識したグルメや観光というのは若い人からも強い支持があります。

 

秋になると、弁当屋が栗ご飯や松茸ご飯を使った弁当を作りますが、僕がイギリスにいた頃はそんな四季を意識した料理は見たことがありませんでした。日本には春には春の料理、夏には夏の料理、秋には秋の料理、冬には冬の料理といった定番が必ずありますが、案外外国にはそういった文化は定着していないのかもしれません。

 

日本の四季文化は廃れるどころか、時代に合わせて新しいジャンルを生み出しているのは特筆に値すると思っています。

 

 

スターバックスが考えた春向け商品

 

イギリスには天気文化がある!?

なぜ、日本には四季文化があるのでしょうか。その原因はよく分かりませんが、ヒントはあると思います。例えば、イギリスという国では初対面の人とよく天気の話をします。それだけイギリスでは天気というのは馴染みがあるのです。イギリスの天気はユニークで、たった数十分で晴れから曇りになったり、曇りから晴れになったり、突然雨が降ったり、かと思ったらすぐに止んだり、と天気がコロコロ変わってしまいます。これだけ変わってしまうと、どうしても天気のことが気になってしまい、つい天気の話題をしてしまうのです。イギリス人以外の人もイギリスに滞在すると天気の話をしてしまうくらい、この国では天気は重要なのです。

 

 

 

僕はこれと日本の四季文化は似ていると思っています。日本では春夏秋冬で景色や街の雰囲気が変わることが多いですし、四季の変化は体調にも影響を与えます。冬になれば乾燥した空気が気になりますし、梅雨の季節は蒸し暑さを感じだします。こんな環境に育った私たちは四季を気にしないほうがおかしいのではないでしょうか。これが日本人が四季を意識した文化を作った原因の一つではないかと僕は考えています

 

終わり

日本人が外国人に四季をアピールするなら、「日本には四季がある」ではなく、「日本には四季ごとに美味しいグルメや観光地がある」と言ったほうが適切だし、外国人も納得すると思います。この記事を読んだ方は、これからはそうやってアピールしたらいいんじゃないかと思いました。